ロン・ベルクの名言・名セリフ①
【魔界の名工ロン・ベルク】
ヒュンケルの鎧の魔剣やラーハルトの鎧の魔槍を作り上げた伝説の名工。しかし今はせっかくの武器も使えるものがいないと、作るのをやめて山奥にひっそり暮らしている。一度剣を作りはじめると凄まじい集中力で没頭する。しかし、名工だけにとどまらない驚愕の事実がある。
武器屋に善も悪も無い・・
興味はただひとつ・・
自分の作った武器が
どれだけの威力を
発揮してくれるかだけだ
ところがどうだ！
・・最近はロクな使い手が
いやがらん！
しょせんは強力な武器も
持ち主がバカじゃ
飾りみたいなものよ
これが喜ばずにいられるか
真魔剛竜剣こそ
神が作ったといわれる
地上最強の剣！！
このオレが百年以上も
追い求めてやまなかった
究極の武器そのものなのだ！！
・・それを強度的に劣る
金属で作った
あの魔剣で
折ったんだからな・・！！！
たいしたボウズだよ
おまえは！！
ワハハハハハッ！！！！
ダイのために武器を作ることを頑なに拒んでいたロン・ベルクだが、ダイが真魔剛竜剣の名前を出した途端、態度が一変する。ダイがロン・ベルクが作った武器で真魔剛竜剣を折ったときき、人が変わったように興奮する。
・・昔・・
人と武器はひとつだった・・
人は強き武器に恥じぬよう
努力した・・
強き者がいるからこそ
武器も日々進歩した・・
今はどっちもクズだ・・！
・・金などいらん
おまえが今一度
最強の人間と最強の武器が
合わさった姿を
見せてくれるなら
それでいい・・！！
武器を作ってくれることになったロン・ベルクだが、ダイはお金がないことを告げようとするが、ロン・ベルクは違うことを話し始めた。
この剣はおまえのために
作られている・・
いわばおまえのために
この世に生を受けるのだ
並みの武器とは違う・・
魂があるのさ
おまえの魂と呼応し
主人（あるじ）として
認めた時こそ
この剣は地上最強の力を
発揮する
だからおまえには
こいつの生まれる様を
見届ける義務があるんだ
ふるう者の心の声が
必要なのだ
それが無ければ
こいつはただの武器に
成り下がってしまうだろう・・
生命をかけてダイの武器を作っているロン・ベルク。地上最強剣を生み出すには、神がかり的な力が必要なのだ。
おまえが戦いの中で
真の力を欲した時
その“ダイの剣”は
おまえの闘志に呼応して
自らの意志で封印を
解くだろう・・！！
ついに真魔剛竜剣に匹敵する剣、その名も“ダイの剣”が出来上がる。ダイは剣を抜こうとするがどんなに力を込めても抜けなかった。剣には意志があるという。
魔族の人生は密度が薄い・・
人間の何倍も
生きられるもんだから
ダラダラ生きるヤツが多い
何百年生きたって
カラッポの人生もある・・！
・・こんなにうまい酒が
飲めたやつは
何人もいないさ・・！
オレは今満足しきっている！！
あの剣は・・
・・よくできた・・！！！
魂を込めて作り上げた“ダイの剣”は、ロン・ベルクの人生の中で最高峰のものだった。余韻に浸るロン・ベルクに、親友であるポップの父親ジャンクは「今日はとことんつきあうぜ！」と酒をかざした。
同じ材質だからって
他のナマクラ刀に負けて
ノコノコ帰ってくるような
奴には
焼きを入れてやらんとなっ！！
ダイのために最強の剣を造ったが、ダイは同じオリハルコンでできた覇者の剣をもつハドラーとの戦いで、剣にヒビが入ってしまう。せっかく地上最強剣を造ったのにいそいそ戻ってきたダイにご立腹。
おまえたちの実力では
あの武器を使っても
ふり回されるだけだ・・
修復がすんだら
オレが本当の使い方を
教えてやる・・
実戦形式でな・・！！
ダイとヒュンケル二人を相手にしても息一つ乱さないロン・ベルク。強い武器を作るだけの男ではなく、凄まじいほどの剣の達人ということが分かり、ダイもヒュンケルも驚きを隠せない。
剣を抜けない原因は
ただひとつ・・
相手を見きれない
おまえの未熟さにある！
おまえの心の中に
あるのだ！！
強敵ヒムを相手にどうしても剣が鞘から抜けないダイだったが、限界ギリギリでダイたちを救ったノヴァの姿を見て、ロン・ベルクの言葉を思い出す。ダイは剣の力に頼りすぎていたのだ。剣はダイが己の力を目一杯引き出した時、初めて助けてくれる。剣にも魂がある。ダイははじめてロン・ベルクの教えの意味を理解したのだった。「おれたち・・どっちもまだまだ未熟な勇者だね・・！」ダイは気絶しているノヴァを見て心の中でそっとつぶやいた。
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